東京電機大学
本学の教育の原点「技術は人なり」
神田錦町を代表する最高学府、東京電機大学は昭和24年(1949)に誕生、「技術立国日本を支える科学技術者の育成」を目的に、電気工学科・電気通信工学科の2学科でスタートした。同年5月21日には第一校舎(現神田キャンパス本館)講堂において開学式が挙行され、初代学長には丹羽保次郎が就任した。
丹羽は明治26年三重県に生まれ、東京帝大卒、逓信省電気試験所、日本電気株式会社を経て本学初代学長に就任、昭和3年には世界に先駆けNE式写真電送装置による無線写真電送に成功し、ファックスの生みの親として日本の十大発明家にも数えられ、今日の情報化社会の基礎を作りあげた人物として昭和34年に文化勲章を受章した。彼の「技術は人なり」の名言は、本学の教育の原点、教育・研究の理念として今日まで綿々と受け継がれている。
また昭和52年には、わが国および世界の電気通信技術に大きく貢献した丹羽の業績を讃え、優秀な科学技術者の育成を図り、科学技術の振興に寄与することを目的に丹羽記念会が発足し、丹羽記念賞の授与、海外研修生の援助、丹羽保次郎賞の授与という3つの意義深い事業を毎年続けている。